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拳骨 (1914年の映画) : ウィキペディア日本語版 | 拳骨 (1914年の映画)[げんこつ]
『拳骨』(げんこつ、, 「エレインの英雄的行為」の意)は、1914年(大正3年)製作・公開、ワートン製作、パテ・エクスチェインジ配給によるアメリカ合衆国のサイレント映画、シリアル・フィルムである〔''The Exploits of Elaine'', Internet Movie Database , 2010年7月15日閲覧。〕〔『20世紀アメリカ映画事典』、編・畑暉男、カタログハウス、2002年4月、ISBN 4905943507, p.42.〕。日本での別題『エレーヌの勲功』(エレーヌのくんこう)〔。本作の続篇が ''The New Exploits of Elaine'' 、続々篇が ''The Romance of Elaine'' として製作されたが、日本ではそれぞれの第1話を『拳骨 第十五篇 圧搾瓦斯』、『拳骨 第廿五篇』として、連続的に封切った。 == 略歴・概要 == 1914年、フランスの映画会社パテ・フレール(現在のパテ)がパール・ホワイトを主演にアメリカで製作、同年3月31日にエレクトリック・フィルム・カンパニーが配給・公開したシリアル『ポーリンの危難』 〔, 2010年7月15日閲覧。〕に引き続き、パール・ホワイトを主演にレオポルド・ワートン、シオドア・ワートンのワートン兄弟が製作したシリアルである。本作は、エレクトリック・フィルム・カンパニーが配給し、同年12月29日に公開が始まるが、翌1915年(大正4年)の初めにパテ・エクスチェインジがエレクトリック・フィルムを吸収合併したため、それ以降はパテ・エクスチェインジが配給している〔。本作は好評となり、続篇・続々篇が製作・公開された。 日本では、1916年(大正5年)3月、天然色活動写真(天活)が配給して、本作の第1篇『拳骨 第一篇 酸化薬の一種』が東京・浅草公園六区の帝国館で封切られるが〔、この時点でパール・ホワイト主演の前作シリアル『ポーリンの危難』は公開されていない〔『20世紀アメリカ映画事典』、p.51.〕。本作の続篇・続々篇は、現代はそれぞれ異なるが、日本では引き続き『拳骨』として公開されている。これらの次に『ポーリンの危難』が同年10月14日、最初『遺産』のタイトルで公開されたが、日本ではさほどのヒットとはならなかった〔『20世紀アメリカ映画事典』、p.52.〕。筈見恒夫は本作をユニヴァーサル・シリアルの『マスター・キイ』、『名金』と並ぶ「スケールも大きく、当時の連続映画の代表作」として挙げている〔『映画五十年史』、筈見恒夫、創元社、1951年、p.51.〕。 現在、本作の原版は散逸し現存しないが、第8-10篇の3篇を含む上映用プリントが現存している〔''The Exploits of Elaine'', ''silentera.com'' , 2010年7月15日閲覧。〕。1994年(平成6年)、アメリカ国立フィルム登録簿に登録されている作品である〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「拳骨 (1914年の映画)」の詳細全文を読む
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